見えざる魔の手①

「見えざる魔の手」をテーマに詩を書いて

chat GPT版


見えないはずのものが
いつからか、肩に触れている

風でもない
記憶でもない
それでも確かに
何かが、こちらを選んでいる

夜の隙間に忍び込み
思考の端をなぞり
「それでいい」と囁く声は
どこか、やけに優しい

抗うほどに絡みつく
透明な糸
気づかぬうちに結ばれた
選択という名の結び目

振りほどいたはずの過去が
形を変えて戻ってくる
それは偶然ではなく
緻密に編まれた導線

見えざる魔の手は
奪うでもなく、押すでもなく
ただ、ほんの少しだけ
進む方向を傾ける

そのわずかな角度が
やがて運命と呼ばれる頃
人はようやく気づくのだ

触れていたのは
世界ではなく

ずっと
自分自身だったことに

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